- きき
- I
きき【利き・効き】(1)効果が現れること。 効能。 ききめ。
「薬の~が遅い」
(2)他の語と複合して, そのはたらきのすぐれている意を表す。 《利》「~腕」「左~」「腕~」IIきき【危機】(1)危険な時期。 きわめてあぶない状態。「~を脱する」「~が迫る」
(2)既存の社会体制・価値観などが崩壊しようとする, 時代の転換期。III「現代は~の時代だ」「~意識」
きき【奇奇】非常に不思議なさま。IV「~怪々」
きき【嬉嬉・嘻嘻】喜び楽しむさま。 うれしそうに物事をするさま。V「~として戯れる」
きき【帰期】帰る時期。 帰る時。VIきき【忌諱】忌み嫌うこと。 おそれはばかること。 きい。~に触・れる目上の人の忌み嫌うことを言ったりしたりして, その人の機嫌を損なう。VIIきき【悸悸】驚き恐れて胸さわぎするさま。VIII「思へば胸中~として/八十日間世界一周(忠之助)」
きき【既記】すでに書いたこと。IXきき【暉暉】日光が照り輝くさま。X「太陽特に~たるは/月世界旅行(勤)」
きき【機器・器機】機械・器械・器具の総称。XI「教育~」
きき【毀棄】(1)こわしてすてること。(2)〔法〕 物の効用を害する一切の行為。XII「~罪」「文書を~する」
きき【煕煕】(1)やわらぎ楽しむさま。「~として語り怡怡(イイ)として笑ひ/佳人之奇遇(散士)」
(2)ひろびろとしたさま。「眼に映るは~たる前程のみ/虞美人草(漱石)」
(3)往来のはげしいさま。XIIIきき【窺基】(632-682) 中国, 唐代の法相宗の大成者。 長安の人。 姓は尉遅(ウツチ), 字(アザナ)は洪道。 号は慈恩大師。 玄奘(ゲンジヨウ)の弟子。 659年玄奘とともに「成唯識論」の漢訳を完成した。XIVきき【聞き・聴き】(1)聞くこと。 また, 聞こえる音。「百鳥(モモトリ)の来居て鳴く声春されば~のかなしも/万葉 4089」
(2)聞こえ。 風聞。 評判。「誉れを愛するは, 人の~をよろこぶなり/徒然 38」
(3)(「利き」とも書く)酒・茶などの味を試みること。 鑑定。「~酒」
(4)香道で, 香りを識別すること。 また, その結果。XVきき【記紀】古事記と日本書紀。XVI「~神話」「~歌謡」
きき【起期】物事の始まる時期。 ある期間の起算点となる時期。XVIIきき【輝輝】照り輝くさま。XVIII「新月~として窓に当り/竜動鬼談(勤)」
きき【騏驥】(1)足の速いすぐれた馬。 駿馬(シユンメ)。(2)傑出した人。 すぐれた人。~の跼躅(キヨクチヨク)は駑馬(ドバ)の安歩(アンポ)に如(シ)かず〔史記(淮陰侯伝)〕千里を走る名馬もぐずぐずしていては, 静かに歩み続けるつまらぬ馬にも及ばない。 才能があっても努力しなければ, 着実に努力する凡人に劣るということ。XIXきき【鬼気】身の毛のよだつような恐ろしい気配。「~迫る感じ」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.